長野県が育成し商標登録されているシナノゴールドが、イタリアでも生産販売されることとなった。
http://www.shinmai.co.jp/news/20110913/KT110912ATI090002000.html
喜ばしい話ではあるが、つい一昔前まで、特に日本では苗木に商標登録という考え方がなかったので、いよいよ日本もグローバルスタンダード化してきたのかとつくづく思う。
りんごなど果樹なんてものは、元となる穂木さえあれば、接木することでいくらでも自分で作ることができる。
が、これからは、商標登録されている品種を作る場合に、上前を撥ねられる可能性がでてきたのである。(違反すれば犯罪)
正直なところ・・・ちょっと面倒臭くなったとも言える。(-_-;)
さて、シナノゴールドといえば・・・
今年のウチのシナノゴールドの出来は、あまり期待できない状況になっている。
以前にもちょっと書いたが、8月に異常に降り続いた長雨の影響と、7月に散布した農薬ボルドー液の薬害からなのか、葉っぱがやられてしまった。
りんごの葉は、りんごの色づき、熟し方、味に大きく影響するので、早くから葉がやられてしまうと良いものができない。
ボルドー液という農薬は歴史も古く、病気に対して効果が高く、効果も長く持続するので良いのだが、反面扱いにくかったり、極端な豪雨などの影響で逆に薬害が出るなどしたことがあるため、他の農薬を選択する農家も多い。
今回はその「薬害」の方が出てしまった。
なので、もう来年からはボルドーは使わないでおこう、と昨日まで思っていた。
ところが、、、
ここのところ周りで、褐斑病や斑点落葉病といった、葉っぱが黄色くなって落葉してしまう病気が発生している園地が目に着くようになった。
やはり葉っぱがやられてしまう病気なので、特に「ふじ」などのこれからまだ先が長い品種で今からこの病気が出てしまうと、品質に大きく影響しかねない。
植物の病気というものは、長雨が続くと出やすい。
異常に降り続いた長雨の影響で、これらの病気が大発生しているようなのだ。
ちなみにウチの畑は(シナノゴールド以外は)今のところほとんど大丈夫。
まぁ、ボルドーを使っていても発生している園地はあるし、使わなくても発生していない園地はあるので、単純には言えないのだが、これらの病気はボルドーを使った方が出にくいのは確かだと思う。
結局、何が正解なのか・・・今はわからない。
「人間万事塞翁が馬」といったところである。
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