もう毎年の恒例、今年もジョンさんがやってきた。
ジョンさんは金沢の牧師で、ボランティア活動などをやっている。
毎年この時期になると、りんごを寄付してもらうためにやってくる。
でも最近は、いつも回っていたりんご農家が高齢になり、回る個所も限定されてきているようだった。
そこで、同年代の若い連中で、寄付してもらえそうなヤツらに声をかけ、紹介してあげた。
仲間のひとりから、思いがけず、売れ残った賞味期限が切れたばかりのりんごジャムをもらって喜んでいた。
ジョンさんのところでは賞味期限はあまり気にしないとのこと。
寄付をお願いすると当然賞味期限ギリギリのものなど良くもらうそうで、だから必ず匂いなどで確認してから食べるようにしているのだとのこと。
それだから賞味期限切れのものでも、喜んでもらって行けるのだ。
確かに、賞味期限は「味」を保証する期限であり、消費期限とは違うわけで、それもかなりの安全率を設けての話だから、ある程度のものは大丈夫なのだろう。
そう考えると、フツーの日本人ってかなり甘えた環境の中で過ごしているのかもしれない。
良いものもダメなものも、自分の目、鼻、舌、で判断すれば良い話。
賞味期限や消費期限に頼るのは、あまりに人任せな話である。
それでいて、何かあるとその販売元などに文句を言う。
自分で判断して自分で責任をとるぐらいの生き方の方がカッコいいかもしれないと、ジョンさんを見ていて思ったのであった。
⇒人気ブログランキング